高低差のある土地|擁壁工事の費用は?
2024/02/29
今日のテーマは「土地の擁壁」についてのお話しします!
土地の擁壁工事とはどのようなもので、どのような土地に擁壁工事が必要となるのかを解説したうえで、擁壁の種類や、擁壁工事にかかる費用はどのくらいなのか、ということもご説明します。
高低差のある土地を購入される方はぜひ参考にしていただければと思います。
|土地の擁壁工事って何?どのような土地に擁壁工事が必要?
土地の擁壁工事とは「斜面の崩壊を防ぐために設計・構築される壁状の構造物」をつくる工事のことです。
擁壁工事が必要となる土地はどのような土地かというと、土砂が崩れる恐れのある「傾斜地など高低差のある土地」や「高さ2mを超えるがけなど、がけ条例に該当する場所に近接して建物を建てる場合」などです。
このような土地は斜面やがけを流れてくる土を留めるために、擁壁が必要となるわけです。
|土地の擁壁工事でつくられる擁壁にはどのような種類があるのか?
土地の擁壁工事でつくられる擁壁の主な種類としては「コンクリート擁壁」「ブロック擁壁」「石積み擁壁」です。
コンクリート擁壁は見た目がスッキリしていて強度が高いのが魅力です。施工費用は比較的高額になります。
鉄筋コンクリート擁壁と無筋コンクリート擁壁があり、一定の基準以上では鉄筋コンクリート擁壁での施工が必要です。
ブロック擁壁は間知石を利用した間知ブロック擁壁が主流ですが、コンクリートブロック(CP)を使ったタイプもあります。
ある程度の高さがあっても施工できることや、価格が抑えられることがメリットです。(ブロック塀(CB)で擁壁をつくるのは禁止されています。)
そして気を付けてほしいのが玉石造りや大谷石造りの石積み擁壁です。
石と石の間をセメントなどで固めていればある程度の強度がありますが、普通に石を積んだだけのものは「違反建築」「不適格擁壁」である可能性が非常に高いためです。
|土地の擁壁工事をするにはどのくらいの費用がかかるのか?
土地の擁壁工事にかかる費用がどのくらいかというのは、どのような種類の擁壁を選ぶか、擁壁の高さや幅はどの程度か、立地や地盤はどうかなどによって大きく費用が違います。
一般住宅を建てる土地に擁壁をつくる場合、高さや面積にもよりますが数百万円から数千万円の費用がかかる場合もあります。
費用目安の幅があまりに広すぎて参考にならないと思われるかもしれませんが、これは本当に立地や地盤の状態なども含めてのケースバイケースですので見積もりを取って確認するしかありません。
なお、自治体によっては擁壁に補助金や助成金を出しているところもあります。
「自治体によって補助金や助成金の有無、内容は異なる」という注意点がありますので、詳しくは自治体に尋ねてみましょう。
|確認項目
1.表面の状態を確認する
ひび・亀裂・はらみ・風化・二段擁壁など
2.材質を確認する
間知石(けんちいし)・コンクリート・玉石(たまいし)・大谷石(おおやいし)・ブロック
3.水抜き穴を確認する
壁面の面積3㎡につき1か所以上で内径7.5cm以上の水抜き穴が作ってあるか
4.役所調査
高さ2m超の擁壁の場合は工作物建築確認及び検査済証の取得の有無などを確認
|まとめ
今回は土地の擁壁工事について、その概要や擁壁の種類などの解説でした。
擁壁工事にかかる費用は、擁壁の種類や大きさだけでなく立地や地盤などにも左右されます。
売却後、購入後にトラブルとならいよう、もし擁壁がある物件を取引する場合は事前にその状態や建築確認の有無を専門家に調べてもらうようにしましょう!
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