暗渠(あんきょ) ｜ 意外と気が付かない隠れた水路

皆さんが物件を探される際にハザードマップや交通の便、学区や近隣の商業施設など様々な条件から

物件を探されることが多いかと思います。

交通の便が良いけど車の騒音が気になったり、希望の学区内で物件が見つかったけどスーパーが遠くて

お買い物が大変そうなど、なかなか納得のいく立地の物件が見つからなくてお困りの方も多いですよね。

 

やっとの思いで見つかったお気に入りの物件！

川から距離もあるしハザードマップはしっかり確認したから大丈夫、近くはないけどそんなに駅まで距離

もないしスーパーも近くにある。接道部分には幅の広い歩道もあるから子供も安心だ。

もう物件探しも疲れたし、、、(-_-;)

 

「よし！ここに決めた！」　

 

と不動産会社に申し込みをしようと問い合わせてみると

「この辺りはもともと川が流れており、それが今は地中に埋められ「暗渠」になっています。

地盤の弱い部分があるかもしれないので調査はした方がいいですよ」

と言われてしまい

 

え！？「暗渠」ってなに？

 

そうなんです。知らないとまず調べることがないのがこの「暗渠」

市街地であれば海や川からも遠くて水害の心配は少ないかもしれません。

でも実は前面道路の下や歩道部分の下には隠れた水路が隠れていたなんてことがあるんです。

 

「暗渠」とは、地下に埋設された水路の事です。

暗溝と呼ばれることもあります。

 

もともと川であった場所に水路をつくり上から蓋をして地中に埋められたものが

市街地の中にも結構あるんです。

 

暗渠の周りはもともと川があった場所も多く、比較的地盤が弱いことがあります。

家を建てる際には地盤改良が必要となるケースもあります。また地下に空洞があるため

地震などの災害の際に暗渠が壊れてしまうとその中に土が流れ込み地盤沈下の原因となる可能性があり

ます。

 

地震の多い日本では事業者にたいして住宅を販売する場合には販売後の地盤の保証が義務付けられてい

ます。なので地盤の調査はされていることがほとんどです。

ただ個人間の売買の場合、仲介する不動産会社の知識が乏しいと調査不足によりこういった物件の説明

がなされずに物件が引き渡されてしまいます。不動産をお探しの方は、購入後に地盤改良などの思わ

ぬ出費に悩まされることにならないよう信頼できる不動産会社をみつけてくださいね。

それではまた次回で＝＝３

 

http://www.ankyo.nagoya/  「大名古屋暗渠録」◀名古屋の暗渠についてはこちらから